西家 道代(にしいえ みちよ) 選手
- 所属
- 株式会社コスモトレードアンドサービス
- 競技
- シッティングバレーボール
- 障がい
- 左膝前十字靭帯損傷による左下肢全廃(2級)
『アスリート就労で人生が一変。サポートは待つのではなく、ビジョンを持って探しに行くものです。』
1967年3月21日 兵庫県揖保郡生まれ。
小学校6年生の時からバレーボールを始める。大人になってからは、9人制バレーのクラブチームとママさんバレーの掛け持ち。クラブチームでは全国大会にも数回出場。
2003年、バレーボールの試合中に怪我をしてしまい、手術するも2004年に障がい者となる。5年半の入院生活を経て、2009年12月にシッティングバレーと出会い、兵庫県姫路市に拠点を置くSoulというシッティングバレーのクラブチームに所属してプレーを続ける。
2010年、日本代表チームに加入。2012年ロンドンパラリンピックでは、持ち前のキャプテンシーを発揮し、7位入賞に貢献。
2020年の東京パラリンピックでは表彰台を目指す。
主な実績
- 2010年 アジアパラリンピックにて銀メダルを獲得
- 2012年 ロンドンパラリンピックにキャプテンとして出場し、7位入賞
- 2014年 アジアパラリンピックにて銅メダルを獲得
インタビュー

2003年、バレーボールの練習中に大けがを負い、翌年には障がい者になりました。何度も手術を繰り返し、家族に大きな負担をかけながらも、もう一度、仲間と同じコートでバレーがしたいと思う気持ちは消えませんでした。
退院後の2009年、シッティングバレーに出会い、これが私の心に火をつけました。翌年には日本代表に召集されアジアパラ出場、銀メダルを獲得しました。2012年ロンドンパラリンピックでは世界のレベルを目の当たりにして悔しい思いをしましたけど、自分の練習環境は家族の理解と協力があってこそだと思っていたので、これ以上、経済的な負担を夫にお願いするわけにいかず、三度ある海外遠征も一度だけ参加するという状態が続きました。
2016年の秋、エランシアのサイトでアスリート採用を見たとき、アスリートとしての将来が変わるんじゃないかという直感があって、興奮気味にエントリーしました(笑)。するとすぐに連絡が来て、面談を受け、自分に必要な練習環境、資金的な相談、身体のケアのことなどをすべて話すと、とんとん拍子でマッチングが進み、1か月後にはアスリート採用が決まっていました。
(株)コスモトレードアンドサービスへの採用が決まって、今までずっと経済的に支えてくれた家族に、これからは自分の収入で競技に打ち込める! と報告しました。
アスリートとして、人生が一変するチャンスをもらった以上、競技で結果を出すことに今まで以上の責任を感じます。今の練習環境を提供してくれた会社に対して、私から発信できることはありませんか? と相談すると、「今は2020年に向けて競技に専念してください」とサポートしていただけることが本当にありがたいです。
今は練習だけでなく身体のメンテナンスの重要性を感じますが、それも含めて自分の収入でまかなえるのは心強いです。
これから2020年東京パラリンピックに向けて重要な勝負が続きますが、しっかりと結果を残して、会社の皆さんや支えてくれている方々、そして家族に笑顔を届けたいです。